フェイスリフトコラム

2016年11月30日 水曜日

フェイスリフトの溶ける糸ってなにでできてるの?溶けあとはどうなっちゃうの?

切るか切らないかという判断と同じように悩む方が多いのが、糸によるフェイスリフトの手術方法です。 種類が多すぎて、しかも糸のメーカーよりもクリニックが手術の名前をつけているケースが多い為、 違う名前の手術でも同じ内容だったりと厄介です。

さて、今回のコラムですが、 手術の種類はさておき(前置きしたのに)、溶ける糸ってなんで溶けるの?という素朴な疑問を調べてみようと思います。



目次


  • フェイスリフトに使う【糸】の種類
  • 溶ける糸は何でできているのか
  • 溶けた後はどこに行ってしまうのか
  • まとめ


フェイスリフトに使う【糸】の種類


まず前提として、フェイスリフトの手術に使用する糸には、溶ける糸と溶けない糸があります。 これは、縫合糸と同じような分類になるので、以下、縫合糸の分類をご参考まで。 (参考元:日本医療縫合糸協会HP)



溶けない糸...
非吸収性の糸。合成素材系と天然素材系がある。抜糸が必要。 また縫合部位によっては金属製の糸(ワイヤーや留め具)を用いることも。


溶ける糸...
吸収性の糸。現在は合成素材系のみが使用されている。 抜糸の必要がない。軽い縫合向き。



フェイスリフトの分野で見てみると、溶けない糸の代表的なものには、スプリングスレッドと呼ばれるものがあります。 これは糸の名前がそのまま手術名になっているパターンが多いのですが、いわゆる【スプリングスレッドリフト】に用いられます。


反対に、溶ける糸の代表格は、シルエットリフトに用いられるコーン型の糸。 シルエットリフトはフェザーリフトやショッピングリフトと呼ばれることもあります。 これに用いられるコーン型の糸は、皮膚の中で約1年ほどで溶けてなくなってしまいます。


この他、溶ける糸には逆さ向きに無数の棘が生えているV-APTSなどがあります。



溶ける糸は何でできているのか


さて、本題。溶ける糸とは一体どんな素材でできているのでしょうか。


縫合糸のメーカーサイトで確認してみると、溶ける糸(吸収性の合成糸)の素材には、 ポリグリコール酸、ポリ乳酸、カプロラクトンなどを使用していると書かれていました。いずれも生分解性ポリマーというカテゴリーの素材です。 フェイスリフト用の溶ける糸も、同じように生分解性ポリマーに特殊な形状加工をして使用しているものと判断できます。 (そもそも医療に使用できる素材は限られており、新素材を使用するとなると、 変異原性試験やら、アレルギー試験やら、毒性試験やら、いろいろな関門があり簡単には使えません。)


生分解性ポリマーというと、かなりざっくりしている表現になるのですが、ポリグリコール酸という表現もかなりざっくりしています。 (ポリマーとは分子量の多い有機化合物の総称です。日本語では樹脂という意味にあたり、特定の物質名を表すものではありません。) フェイスリフトに使用する溶ける糸は、医療用への使用を許可されている生分解性ポリマーを、 メーカー独自の加工方法にて手術用の商品として開発しているのです。


形状以外の点で、縫合糸との大きな違いですが、溶けるスピードが異なります。 縫合糸の場合は、10日から長くても60日程度で溶けてなくなってしまうのに対し、 対してフェイスリフトの糸は、1年ほど皮膚内に残るようにできています。



溶けた後はどこに行ってしまうのか


ところで、フェイスリフト用の溶ける糸はなぜ溶けるのでしょうか。 それは生分解性ポリマーの特性をみていくとわかります。


医療用生分解性ポリマー...
生体内で加水分解を起こし、一定時間かけて非毒性の化合物に変化する樹脂。


簡単に言うと、皮膚内の水によって少しずつ分解していきます。 そして分解した後は人体に無害のものとして、そのまま代謝されてしまいます。 イメージ的には、揚げ物を食べた時に起こる消化吸収と同じような原理です。 消化の場合は消化酵素によって油を分解しますが、フェイスリフト用の溶ける糸の場合は水分によって分解していきます。


縫合用の医療糸とフェイスリフト用の溶ける糸では、 素材の配合や糸の形状によって溶けるスピードが異なっているということになります。



まとめ


フェイスリフトに使用する溶ける糸のこと、わかっていただけたでしょうか。 ポリマー?加水分解?よくわからない!という方は、難しい話は省いていただいて、 溶ける糸は1年ほどで皮膚内で溶けてなくなるということと、 溶けた糸は人体に無害なものになって代謝されて消えるということだけ覚えておきましょう。


また、このコラムの読者の皆さんは既によくご存知かと思いますが、 フェイスリフトにはたくさんの種類があるため、仕上がりイメージをどれだけ正確に医師に伝えられるかで、 満足度が変わってきます。


溶ける糸を使用した手術は、手軽で安価なことがメリットとなりますが、 やはり溶けない糸を使ったスレッドリフトの効果にはかないませんし、 当然ですがメスを入れる手術とは土俵すら違うものになります。


カウンセリングを通して、しっかりと希望を伝え、 医師とのコミュニケーションを図りましょう。

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2016年11月19日 土曜日

フェイスリフトテープってなに?その効果と使いかたについて

美容整形手術のフェイスリフトとは異なり、その日その時だけのおしゃれや応急処置として親しまれるリフトアップテープ。 え?なにそれ?という方のために今更ながらご紹介していきます。



目次


  • フェイスリフトテープとは
  • どういう時にどうやって使うの?
  • まずはテープでイメージ そんな使い方もありです
  • まとめ


フェイスリフトテープってなに


フェイスリフトテープとは、一時的にフェイスリフトの効果を味わうための皮膚用テープです。 透明またはペールオレンジのテープで、皮膚への粘着力に優れています。 楽天やアマゾンなどで『フェイスリフトテープ』『リフトアップテープ』などと検索すると、何百点もの商品がヒットします。


価格帯は、高いものだと5,000円近いものもありますが、おおむね1,000円前後です。 つけまつげやアイプチなど、セルフメイクアップツールの一種となります。



どういう時にどうやって使うの?


フェイスリフトテープの使い道ですが、日常的にメイク感覚で使う方もいれば、 パーティーなどの特別な場でのみ使用する方もいます。 日常的に使う場合は、シワやたるみを隠し、若く見せるためのツールとして、 特別な場で使う場合は、いつもより派手めなメイクに合わせて目の形を変えたりするのに使用します。


TVタレントさんや、モデルさん、有名アーティストの方などにも愛用者が多く、 ガガ様やIKKOさんなどがその使い方について公言されているようです。


ものまねタレントさんが顔の形を変えるのに使っているのも、もしかしたらフェイスリフトテープかもしれませんね。 セロテープではあそこまでしっかりした粘着力は得られないと思います。


フェイスリフトテープの使用方法ですが、頬や首など、シワを引き伸ばして目立たなくしたい場所を引っ張り上げ、 その上流にある生え際をテープで固定するという使い方をします。


引き伸ばしかたやテープを貼る位置など、左右対称になるように仕上げるのに最初はコツがいるかもしれません。 慣れるまでは誰かに確認してもらいながら使用すると良いと思います。



まずはテープでイメージ そんな使い方もありです


フェイスリフトテープは、美容整形手術のフェイスリフトとはまったく目的が異なり、一時的な見た目のみの効果となります。 なので、比べてどっちがいいかと考えるものではありません。


当サイトの読者さまへのフェイスリフトテープのおすすめな使い方は、 フェイスリフトの手術を受ける前に、一度イメージ作りのため使用するという用途です。


改善したい部分をまずはテープを用いて改善してみる。 それで1日過ごしてみて違和感を感じないかどうか、表情が不自然にならないかどうかなど、確認してみます。


違和感があった場合は、何度か微調整を繰り返して、若返り効果と自然な表情の維持ができる場所を探します。 それができたらそのポジションを再現できるよう、何日か同じように使用してみてください。


何日か再現ができ、自分でも気に入った表情が作れるようになったら、 美容クリニックに相談しに行きましょう。 カウンセリング時にテープを使用して作ることができた状態について話し、その状態を手術によって作り出せるか聞いてみれば完璧です。



まとめ


フェイスリフトテープは、本来このブログで紹介するジャンルとは異なるのですが、 手術前のイメージ作りという方法をご紹介してみました。


実際に試してみると、理想の顔をつくるのは意外と難しいことがわかると思います。 ベテラン医師たちは、これを一見しただけで見抜き、受け手にとって最善な表情、手術方法を導きだしています。


そう言ってしまうと、自分でテープで試す意味がなくなってしまうのですが、不安解消程度と考えて、ぜひ試しに使ってみてくださいね。

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